2012年3月8日木曜日

ドイツ・ウィ-ン研修 レポ-ト



ドイツ・ウィ-ン研修 レポ-ト
(株) Arch5
小俣光一
  

環境対策技術







ドイツでも環境配慮のための太陽光発電は、かなり多く利用されている。しかしながら、冬の天気の悪いドイツでは冬は発電しない。設置者に聞いても、「何かまずいですか?」と、逆に聞かれてしまう。

風力発電も同じである。設置箇所は、日本など足下にも及ばないくらい 多くの風車を見る事が出来る。しかしながら、何時も絶えず風車が回り続けているわけではない。おそらく、設置する事においてイニシャルコストを重視しているのではなく、どれだけの環境への効果があるかを重視して、それぞれの環境技術を使いこなしているのだろうと感じられた。





最も日本と違いがあったのはガラス張りの建物が多く、そこに多くの工夫がなされていた。ガラスカーテンウォールによるダブルスキンにして断熱効果を計り、自然換気を多用している。真冬でも、少し暖まりすぎると換気によって好みの環境を自分で作る。夏は、自動制御により夜から明け方の涼しい空気を換気によりビル内に取りこみ心地よい空間を作り出している。







更には、太陽の恵みの自然光をふんだんに取り入れる事にこだわっている。当然のことながら、全ての建物が外断熱工法である。また、窓の外側にブラインドやシャッター・ガラススクリーンを設置し熱負荷の調整や防犯効果を生み出している。低層部にある開口には、おそらく防犯など考えられた上でデザイン的にも工夫を凝らしこれらが採用していると思われる。


















 
その他の技術としては、地下水熱・地熱利用の空調方式・放射空調(躯体蓄熱・パネル放射)などがかなり積極的に取り入れられていた。






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