2010年12月7日火曜日

第2回 BIM勉強会開催しました。


BIMデータと積算との連携について説明

Arch5『BIMネットワーク』でのスムーズな連携を行うべく月1回の間隔で提携して頂いている会社様(以下、ネットワークメンバー)と勉強会を行っています。

その第2回目を11/19に行いました。


今回の内容は


・ハンガリーでのBIMラウンドテーブルの報告
・BIMによる設計作業システムと作業フローについて
・BIMによる積算の考え方と流れについて
・各BIMネットワーク参加会社様の取り組みについて


ということでした。

私どもの考え方や方針を発表し、それについて各参加会社様とディスカッションを行いました。


『BIMシステム』による設計作業とそのフローのイメージ



BIMネットワークについて
 この『BIMネットワーク』を構築するに当たり、我々はBIM対応のCADとしてグラフィソフト社の『ArchCAD』を使用しています。

BIM対応のCADと呼ばれるものは『ArchiCAD』以外にも複数あります。
そしてこのCAD以外の他社製品についても色々検討を行いました。しかし検討する中で、インターネット回線を使用して複数の人たちが一つのBIMモデルを加工できるというところにこのCADの将来性を感じた為、この『BIMネットワーク』では『ArchCAD』を使うということに決まりました。

今年の10月にハンガリー・グラフィソフト社に行き、『ArchCAD』のソフト開発者の話を聞く機会を得ましたが、設計者が図面を描くツールという概念を超えたところにソフト開発者の考えが向いているということを強く感じました。とても興味深いです。
ツールの概念が変化しているのだから設計者自身の概念も変わって行かなければいけませんね。
この勉強会ではそのようなことを話の根底に込めて説明させて頂きました。

今回の勉強会は『BIMネットワーク』や設計手法の考え方について言葉で説明してきた部分がかなり多くなってしまいました。
ネットワークメンバー様の意見としてはこのCADを使ってどの程度の図面が作成できるかについて理解はしているがやはり実際にBIMサーバーにアクセスしてみてその使用感を確認しなければ現実味が湧かないといった感じでした。
弊社のBIMサーバー環境を社外からインターネット回線で直接アクセスできるよう整備できたこともあり、今後の勉強会の中で弊社のBIMサーバーに各参加会社様が実際にアクセスした時の使用感や今後BIMネットワークを構築するに当たって課題になるような事柄のピックアップを行えればと思っています。




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2010年11月25日木曜日

BIMワールドラウンドテーブル in ハンガリー・ブダペスト 参加レポート


ハンガリー・グラフィソフト社前にて

世界的にBIM(Building Information Model) による設計が注目される中、日本においてもこのグローバルスタンダードに対応する動きが始まっています。

より効率的な設計方法を確立する為、国内の各設計事務所やゼネコン等がBIMを使った方法の研究をしています。
そのような状況の中、各設計事務所やゼネコンが情報交換を行いさらに良いBIM環境を創る為、ソフト開発メーカ(グラフィソフト社)の協力を得て、国内で2ヶ月1回程度のペースで『BIMラウンドテーブル』という会議を行っています。

この会議を通じて設計事務所やゼネコン側がしなければならないことやソフトメーカにしてもらわなければならないことが段々見えてきたというところです。

そのような状況の中、我々のBIMに対する意識が高まったこともあり、グラフィソフト本社CEOビクター・バルコニ氏より日本の『BIMラウンドテーブル』チームがハンガリー・ブダペストでの『BIMラウンドテーブル』に招待されました。




ハンガリー・グラフィソフト社
  今回のハンガリー・ブダペストラウンドテーブルの目的は
・BIM対応CADシステム開発についてソフト開発者の考え方とその将来
・ヨーロッパでのBIM活用事例

を確認し日本でのBIM活用に活かすことでした。

そしてハンガリー・ブダペストのグラフィソフト社にてBIMソフト開発者やヨーロッパでBIMをもっとも活用している設計事務所代表とディスカッションをする機会を得ました。



ラウンドテーブルの様子(ハンガリー・グラフィソフト社)
 
この会議の中で、ヨーロッパの設計事務所の方より、ヨーロッパでのBIM活用についてプレゼンテーションを行って頂きました。
ヨーロッパの設計事務所ではすでに全体の約2割程度がBIMによる設計を取り入れているとのことで、そのBIMを取り巻く環境は実務に全く支障がない程に整っているようでした。そしてBIMは設計業務を合理的に進めることを可能にしているようでした。
それはただ単純に合理化したというだけでなく、これまでの設計に付加価値を付け、他の設計事務所との差別化にも成功しているようでした。





ハンガリー・ブダペストでのBIM設計事例の見学


今回のBIMラウンドテーブルに参加しヨーロッパの事例を知ることにより今後日本でもBIMで設計業務をより効率化することができると確信しました。
そして業務の効率化と他社とのさらなる差別化ができる設計事務所やゼネコンが次世代に残れるのだと感じました。





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『 株式会社Arch 5 』のBIM networkブログの開設

皆様お世話になります。
『 株式会社Arch 5 』のBIM network ブログを開設しました。

今後とも宜しくお願い致します。


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